「安全」とは、危険が顕在化していない状態に過ぎません。しかも、その状態は不安定です。潜在していた危険が
いつ顔を出してくるか、正確に予測することなど不可能です。安全な状態がそのまま続くものと思って安心していると、
突然、「えっ、こんなはずでは・・・」といった状況に陥ることがあります。
安全は、不断の努力によってようやく確保・維持できるものです。しかし、人は「不断の努力」を続けることが得意では
ありません。「気をつけておれば、事故は防げる」といった精神論で世の中の安全は確保できるものではないのです。
では、どうすればよいのでしょう?私たちには、何ができるのでしょう?それを考えていくのが、安全性研究会です。
安全を考えるべき対象は多岐にわたります。自宅や仕事場で使う器具、通勤・通学用の交通機関、生きていくための
食べ物や医療など、実にさまざまです。また、人の意思決定や行動が関わってくることから、人の心理にも踏み込んだ
考察が必要になります。
エンジニアは、目的とする機能を持つものを作ればよいというものではありません。人がそれをどう使うか、
使い続けるうちにその人の行動が変容することはないか、といったことなどにも気を配ってデザインする必要があります。
人は注意を払いながら機械を使うでしょうが、ふと注意が途切れたりすることもないわけではありません。安全を
いかにデザインに組み込んでおく、そのしくみ作りも重要になります。
このようなことから、安全性研究会は、工学に留まらず、心理学、生理学、法学などにも及ぶ学際的色彩を持っています。
研究会はほぼ隔月に開催しています(安全性研究会の開催案内参照)。
発表をご希望の方は、電子情報通信学会 研究会発表申込システム
なお、お問い合わせや、Web利用型である研究会発表申込システムや
e-mail等がご利用になれない場合のお申し込みにつきましては、
下記宛てにご連絡ください。
発表申込、問合先: 木村昌臣(芝浦工業大学)
Phone & Fax : 03-5859-8507
E-mail: masaomi_at_shibaura-it.ac.jp(「_at_」をアットマークに置き換えてください)
発表申込締切: 開催月の前々月の15日
専門委員長 向殿 政男 副委員長 平尾 裕司
幹事 木村 昌臣, 鈴木 喜久
幹事補佐 佐藤 吉信, 高橋 聖
日時 11月17日(木) 13:00〜17:00
会場 機械振興会館 地下3階6号室
議題 ソーシャルシステムを主として
1.Rank-Matrix法による情報システムの安全評価 2. 〜 -評価基準について 〜
○夏目 武(筑波技短大)
2.[招待講演]福島原発事故の分析と考察
○田辺文也(社会技術システム安全)
3.製品安全から見た福島第一原発事故の評価と教訓
○池田隆壽(元日立)
4.原子力発電の安全性評価 〜 ランク・マトリクス法による 〜
○鈴木喜久(RDA)
5.医薬品添付文書における副作用記載順の解析
○木村昌臣・鍋田啓太(芝浦工大)・土屋文人(国際医療福祉大)
6.総合討論
講演:発表 30 分 + 質疑応答 10 分
☆SSS研究会今後の予定 [ ]内発表申込締切日
12月22日(木) 明治大 [10月15日(土)] テーマ:製品安全を主として
【問合先】
木村昌臣(芝浦工業大学工学部情報工学科)
TEL 03-5859-8507, FAX 03-5859-8507
E-mail:masaomi@shibaura-it.ac.jp
専門委員長 向殿 政男 副委員長 平尾 裕司
幹事 木村 昌臣, 鈴木 喜久
幹事補佐 佐藤 吉信, 高橋 聖
日時 12月22日(木) 13:00〜17:50
会場 明治大学 駿河台キャンパス 紫紺館2階(〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1.JR
中央線・総武線 御茶ノ水駅、東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅から徒歩3分)
議題 製品安全を主として
1.安全の視点から見た電磁環境 〜 無線関連機器の発展と生体安全のための規格整備状況 〜
○鳥畑成典・橋本哲哉(UL Japan)
2.製品安全における許容可能なリスク
○松本浩二
3.電子機器における発火防止の設計思想
○渡部利範(テクノ)
4.家電製品とその他の製品群のリスク比較について
○酒井健一(NITE)
5.最近の家電製品事故とNITEの事故原因究明
○川野和弘(ナイト)
6.安全に関する、消費者のリスク認知と製品・企業評価の関連性
○上杉恒彦(日経)
7.安全分野で使用する情報の特性と災害情報データベースの構築
○谷口稔和(明大)・梅崎重夫(労働安全衛生総研)・向殿政男(明大)
一般講演:発表 30 分 + 質疑応答 10 分
☆SSS研究会今後の予定 [ ]内発表申込締切日
2012年3月22日(木) 機械振興会館 [1月15日(日)] テーマ:安全性一般
【問合先】
木村昌臣(芝浦工業大学工学部情報工学科)
TEL 03-5859-8507, FAX 03-5859-8507
E-mail:masaomi@shibaura-it.ac.jp
研究会 今後の予定
平成23年
11月17日(木) ソーシャルシステムとセキュリティ(東京海洋大)
12月22日(木) 製品安全(明治大)
平成24年
3月16日(金) 安全一般(機械振興会館)
なお、研究会開催に当たっては、上記のように「主要テーマ」を設定して
講演を募集していますが、主要テーマに限定しているわけではありません。
安全性に関連する講演であれば、つねに歓迎いたします。
【安全性研究会のホームページ】
専門委員長 向殿 政男 (明大)
副委員長 平尾 裕司 (長岡技科大)
幹事 木村 昌臣 (芝浦工大), 鈴木 喜久
幹事補佐 佐藤 吉信 (東京海洋大), 高橋 聖 (日大)
テーマ: システム安全における人と技術と法
日時: 平成23年10月6日(木) 13:00〜16:55
会場: 機械振興会館 地下2階1号室
(〒105-0011 東京都港区芝公園3−5−8)
www.jspmi.or.jp/kaikan.htm
東京メトロ日比谷線神谷町駅(徒歩10分)
都営地下鉄三田線御成門駅(徒歩8分)
都営地下鉄大江戸線赤羽橋駅(徒歩10分)
都営地下鉄浅草線・大江戸線大門駅(徒歩10分)
JR浜松町駅(徒歩15分)
人を支援するために作られたシステムが、人を厳しい立場に追い込むことがあ
ります。しかも、そこで発生した人の判断や行為の誤りが裁かれるとき、法も人
に厳しくあたることがあります。時間や情報が不足するなかで、安全を確保しよ
うと懸命に努力する人を支援するには、今の社会には何が欠けているのでしょう
か。
航空機,鉄道,自動車の事例を取り上げながら、この問題を心理学、法学、工
学の視点から考える研究会(講演会)を企画しました。皆様のご参加をお待ち申
し上げております。
プログラム
13:00〜13:45 「人と高度技術と法のミスマッチの中で起こっていること」
稲垣敏之(筑波大)
13:45〜14:30 「想定外への対応とレジリエンス工学」
芳賀 繁(立教大)
14:30〜15:15 「ヒューマンエラーと過失責任」
池田良彦(東海大)
15:25〜16:10 「技術へのユーザの過信を技術で抑制できるか?」
伊藤 誠(筑波大)
16:10〜16:55 「まさかに備える自動車安全技術」
高橋 宏(湘南工科大)
日 時:平成23年7月21日(木) 13:00〜17:00
会 場:東京海洋大学越中島会館 2階セミナー室3
JR越中島駅下車 No.2出口の前
(03-5245-7421 佐藤教授 気付)
議題:
1.機械設備の手動リセット機能の役割と制御安全
畑 幸男(コマツ産機)・平尾裕司(長岡技科大)
2.衛生面を考慮した機械類の安全性と位置検出器について
大村宏之(日本食品機械工業会)・福田隆文(長岡技科大)
3.高熱による発火事故のリスク低減策(経年変化の対応)について
松浦 亮・福田隆文(長岡技科大)
4.福島第一原子力発電事故のPSAの観点からの検討
松岡 猛(宇都宮大)
5.事故データから見る自動車の安全度水準についての考察
生熊克己・向殿政男(明大)
6.東日本の震災について
鈴木喜久(RDA)・他
日 時:平成23年5月19日(木)13:00〜17:00
会 場:機械振興会館B3-2会議室
1.見やすく間違えにくい PTPシート表示のガイドラインの策定
−薬剤師によるシート案作成システムと評価実験―
泉谷 聡、大倉典子(芝浦工大)
土屋文人(国際医療福祉大学)
2.名称の類似性に着目した薬剤名対応テストの自動生成手法の提案
鍋田啓太、石田啓継、
木村昌臣、大倉典子(芝浦工大)
土屋文人(国際医療福祉大学)
3.道路交通事故の県別比較
佐野紘平(CatBoat)
4.洋上における縦時間間隔短縮に関する安全性解析
森 亮太(電子航法研)
5.2010年TC56の帰国報告
川島 興(オリエンタル・モータ)
日 時:平成23年5月20日(金)13:00〜17:00
会 場:機械振興会館B3-6会議室
1.Low-speed Detection by a Fail-safe Counter
Sansak Deeon, Yuji Hirao
(Nagaoka University of Technology)
2.機能安全設計(IEC 61508,ISO/DIS 26262)における適合性評価の
信頼性評価及びコスト
平沼栄浩(セーフテイプラス(株))
夏目 武(元 筑波技術短期大学)
3.Rank-Matrix 手法による情報システムの安全性評価の試行
夏目 武(元 筑波技術短期大学)
4.フェロー受賞記念講演
高性能列車制御システムによる世界一安全な鉄道を目指して
5.東日本の震災について 自由討論
日時 平成22年12月17日(金)13:00〜17:00
会場 機械振興会館B3−9室
所在地 J東京都港区芝公園3丁目5−8 交通手段:地下鉄神谷町下車10分
TEL:03−3433−6691 会場世話人:事務局
議題
日時 平成22年11月24日(金)13:00〜17:00
会場 東京海洋大学 越中島会館2階セミナー室3
所在地 JR越中島駅2番出口の前
TEL:03−5245−7421 佐藤教授
テーマ:事故調査を主として
議題
休憩
日時 平成22年10月22日(金)13:00〜17:00
会場 筑波大学総合研究棟B 1階 0110公開講義室
テーマ 「自動車の安全運転支援とヒューマンファクター」
議題
休憩
日時 平成22年7月23日(金)13:00〜17:00
会場 機械振興会館(東京都港区芝公園3丁目5−8 )
議題
日時 平成22年5月21日(金)13:00〜17:00
会場 東京海洋大学越中島会館 2階セミナー室
議題
日時 平成22年3月26日(金)10:15〜17:00
会場 機械振興会館 B3−6
議題
日時 平成21年12月18日(金)13:00〜17:00
会場 機械振興会館 地下3階会議室1
営団地下鉄神谷町駅下車徒歩7分(東京タワーの前)
(03−3433−6691 電子情報通信学会 依田様 気付)
議題
休憩
協賛: IEEE Reliability Society Japan Chapter 他